台湾のクラブに行ったらパクチーを食わされた話。
台湾のクラブに行ってきた。
いつも通りユースホステルのドミトリーにでも泊まっておけばよかったものの、
なぜか贅沢をしてしまいたくなりシンプルな1人部屋のホテルに泊まった。
おかげで同室で友達を作ることも、
共有スペースで同志を探すことも出来なかった。
そうなったらもうやることは1つだ。
酒が飲める場所を探すしかない。
しかし残念ながら台湾は屋台文化はあるものの、屋台でお酒は売っていない。
台湾人は食事の時は食事そのものを楽しむ国民性らしい。
バーのようなものも見つからず万事休すかと思われたが、台湾にもクラブはあるらしいとの情報を入手。
テンション低い代表(腕を肩より上に挙げて盛り上がることはない)の僕だが、背に腹は代えられない。
ホテルで1人でコンビニで買った缶ビールを飲んで、ハーゲンダッツを食べている場合ではない。
善は急げ。
僕はZARAへ向かった。
1人旅行中なのでTシャツしか持っていなかったのだが、台湾のクラブにはドレスコードがあるとの情報があった為、速攻でZARAに襟付きのシャツを買いに行った。
②行ってみたら別にTシャツでも問題なさそうだった。
まあいろいろあったものの無事にシャツ(1000元≒3000円)を購入し、いざクラブへ。
台湾のクラブは「台湾101」というタワーの周辺に密集している。
夜も遅かったためタクシーを飛ばし、台湾101へ。
到着後、すぐに驚くことが。
クラブに長蛇の列。
クラブと行列という組み合わせに面白さを感じた。
台湾101の周辺には10つ程のクラブがある。
初心者の僕にはどこが良いのか見当もつかず、出来る限り優しそうな人たちにオススメのクラブを聞くことに。
しかしまたしても問題が。
コミュ障だ。
知らない人に話しかけるだけでも緊張するのに、イケイケな人たちに英語で話しかけるなんて僕にはハードルが高すぎた。
しかしいつまでもそうは言ってられない。
20~30分ほど歩き回り行列が引くのを待ちつつ聞いて回った。
結果「Elektro」というクラブが良さそう。
その筋っぽい怖いお兄さんに案内され、これまたセクシーすぎるお姉さんにパスポートを渡し入場許可を得て、いざ中へ。
入った瞬間思った。
「自分完全に場違いだ!」
台湾のクラブは一般的に友達とくるものだ。
数人でVIP席を借りてそこでわちゃわちゃしたり、誕生日を祝う人たちもいる。
それに加えてこのクラブはどうやら大人向けのクラブらしい。
六本木の音楽好きの大人が集まる隠れクラブのイメージだ。
実際には写真の半分ほどしか人がいない。
そこで僕はある行動をとった。
「退出」
これは逃走ではない。
勇気ある撤退だ。
賢明な判断を下した僕であったが、まだ心は折れていない。
次はもっと年齢層が低そうなクラブへ行こう。
そこで「BABE 18」というクラブへ移動。
途中道に迷うが、日本と台湾のハーフの人と日本人の2人組に助けられる。
なぜ日本人だと分かったかというと、こてこての関西弁が聞こえてきたからだ。
ヴィヴァ日本語。
結局この2人組と行動させていただくことになり、クラブの中へ入る。
今度は怖くない人に案内された。
念願のビールを手にした僕はもう満足だった。
周りでは台湾人が楽しんでいる。
異国の地の人が普通に生活をしているのを見るのが、旅行の1つの醍醐味だ。
そこに上手く溶け込めるようになりたいが、なかなか難しい。
と調子に乗り、物思いにふけっている一方、
2人組はナンパされ続けている。
さすが日本人女性。海外でもてる説が改めて立証された。
引っ切り無しに話かけられている2人を羨望の目で見ている悲しい自分。格差社会。
場の空気に疲れてきたところで、2人組に連れられ脱出。
落ち着いて飲み直す。
ここで僕はビールが注文。出てきたのはモヒート。
僕の英語が悪いから仕方ない。
しかし許せないことが1つだけあった
出てきたモヒートに山盛りのパクチー。
(イメージ画像)
一口飲み、僕はモヒートを諦めた。
その後談笑し2人組と別れ、僕はタクシーでホテルへ帰った。
ほのかに口に残るパクチーと共に。