「鳥肌」って最近の邦画のタイトルっぽい。
「鳥肌」
寒い時に腕の毛穴がざわざわするやつ。
鳥肌とはよく言ったものだ。
気持ち悪いが似てる。
鳥肌のことを考えてたら、「鳥肌」って最近の邦画のタイトルっぽいなって思った。
春とかに公開される雰囲気のやつ。
夏には公開されないタイプ。
「鳥肌」
20歳の男女の物語。
男はコンビニでバイトをしているフリーター。
女は普通の女子大生。
いわゆる普通の2人。
可も不可もない2人。
特別な才能があるわけでも、
かといって大きな欠点があるわけでもない。
普通に高校を卒業し、
理由もなくフリーターになって、
理由もなく大学生になっただけ。
明日を昨日と同じように過ごし、何もない今日が終わるだけの毎日。
みんなと同じように現状に多少の不満を抱えているものの、
大きな不満はなくとりあえず現状に満足している。
2人が唯一周りと違うのは、
現状に対する多少の不満が周りの人より1%大きいだけ。
ただこの1%がこの映画の見どころだ。
特別な才能がなくても、人よりなにかが1%でも違えばその後の結果も変わってくる。
1%違うだけでただ不満を言うだけでなく、行動することになるかもしれない。
なにも変わらないかもしれないし、なにかが変わるかもしれない。
たった1%違うだけで、結果が変わるなんてそんな都合のいいことはない。
ただの映画は普通の人を1%変えるために作る。
そしてこれは映画だ。
最後は観客に最高の鳥肌を立たせて終わる。
想像したら寒い鳥肌が立ってきた。