「湯を沸かすほどの熱い愛」を観てきた話。
湯を沸かすほどの熱い愛
この映画は「愛」だった。
言葉にすると薄っぺらくなってしまうが、
120分をぎゅっとぎゅっと両手で凝縮すると、それは「愛」だった。
愛をテーマにした映画はたくさんあるが、
これほど濃密な愛はなかなかない。
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監督は中野量太さん。
たぶん今後注目されまくることになると思う。
この監督良いなと思ったのは、ユーモアのセンスだ。
爆笑するような面白さではなく、
言い表すのは難しいが「謙虚なユーモア」がある。
「この監督は恥ずかしがり屋なんだと思う」と言っている人がいたが、まさにそう感じた。
決してテンションが高い笑いではなく、言うなればピースの又吉のような人だ。
そういう点でも好き嫌いは分かれるとは思うが、
個人的にはこの作品で中野量太監督が好きになった。
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キャストは、宮沢りえ・オダギリジョー・松坂桃季などが出演しているが、
中でも杉咲花が1番輝いていた。
正直演技力の高さにびっくりした。
演技に魅了された。圧倒された。
回鍋肉を頬張っていたあの少女とは思えない。
でも無数にあるCMの中でも、回鍋肉を頬張っていたってことを覚えてるということは、当時から無意識レベルで魅かれていたのかも知れない。
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しつこいようだが、
この映画は120分間、愛だ。