日本人のための、日本文化講座① 大晦日編 ~除夜の鐘とCDJ~
大晦日。
一年の終わり。12月31日。
よくよく見てみると、
「晦」←この字大晦日以外で見たことない。
「かい」とか「つごもり」と読むこの漢字は、
月の最後の日の意味を持つそうで。
「つごもり」という読みも、
月隠り(つきごもり)から変化したものだそうで。
旧暦では毎月の終わりを「晦日」と言っていて、1年の終わりだから「大晦日」になったわけです。
(ちなみに「みそか」というのは「三十日」の読みでもあります。)
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小さな頃、夜更かしをしているとよく怒られたものですが、大晦日だけは唯一いくら起きてても良い日ではなかったですか。
いまでは慣習だけが残っていますが、
これにもきちんとした理由があるのです。
無宗教を自覚する日本人ですが、
初詣も葬式もバレンタインもハロウィンもクリスマスも、無意識のうちに宗教行為をしている日本人。
大晦日に夜更かしをするというのも、
実は知らず知らずのうちに「神道」の行為だったのです。
神道には「年神」と呼ばれる、
1年の実りと幸せをもたらすとされる神様がいます。
その神様を迎えるために大晦日は一晩中起きているのです。
(あの有名な””なまはげ”も年神の一種です。)
ちなみに大晦日からお正月にかけては無意識の神道行事のオンパレードで、
初日の出、門松、しめ飾りもすべて年神に関係するものです。
さらには鏡餅は年神の御神体ともくれば、
もはや全日本人が熱心な神道の人間に思えてきます、、、
僕も例に漏れず無宗教を自覚していますが、
意識していないだけで日本人の生活には宗教が深く根付いているなあと思います。
欧米のキリスト教などの宗教は日常的にお祈りをしたりしますが、
日本の場合、生活の中に溶け込んでしまっているので、もはや多くの人が意識することはないのだと思います。
(キリストとブッダが同棲してる漫画です。日本はなんでもありだなぁと感じます。)
クリスマスも楽しみ、
大晦日も楽しむ日本人。
特にハロウィンを見て分かるように、
日本人はなんでも日本風にアレンジして楽しんじゃう国民性なのかも知れません。
ちょっとだけ大晦日に詳しくなったついでにしんみりと除夜の鐘を聞くも良し、
現代の爆音の除夜の鐘ことCDJ(カウントダウンジャパン)に行くのアリですね。