ジョブズとISSEY MIYAKE。そしてデザインのチーム作り。
いまや21世紀を代表する偉人とも言える「スティーブ・ジョブズ」。
1970年頃から世界的ブランドとなった、
IISAY MIYAKEのデザイナー「三宅一生」。
この2つには深い関わりがあるのはご存じだろうか。
ジョブズを頭に思い浮かべてほしい。
彼はいつも同じ格好をしていた。
人生の中から服装を考えるという時間を一切なくし、
本当に自分がやりたいこと(最高のコンピューターを作る)に、
1秒でも多く時間を使うためだ。
その結果、スニーカーにジーンズ、タートルネックのTシャツという
定番の服装が出来上がった。
スニーカーはNEW BALANCEのM992。
ジーンズはLEVI'Sの501。
タートルネックがIISAY MIYAKE。
世界的に定番とされているNEW BALANCEとLEVI'S。
そしてその2ブランドに並んでいるのが、
IISAY MIYAKEなのである。
以下に三宅一生(IISAY MIYAKE)について簡単にまとめてみた。
デザイナー:三宅一生
生年月日 :1938.4.22
出身地 :広島県広島市
出身校 :多摩美術大学
(その後パリ洋裁組合学校「サンディカ」)
そしてファッションに興味がない人にも関わりが深いのが、
六本木にある、「21_21 DESIGN SIGHT」だ。
2003年、朝日新聞夕刊に寄稿した一文をきっかけに、
多くの賛同者・協力者が三宅の元に集まりに21_21 DESIGN SIGHTがオープンした。
そしてこれがそのきっかけとなった朝日新聞の記事だ。
参考サイト <http://mds.isseymiyake.com/im/jp/2121/>
内容を雑ではあるがまとめさせていただくと、
「デザインの力で日本を面白い国にする。
その為にデザインのミュージアムとが必要だ」というものだ。
この2003年の記事ですでに言われていることだが、
物質的には今の日本は非常に裕福だ。
食べるものに困る、服が買えない、住む場所がないということはほとんどない。
一方でこれらのものに心から満足することもない。
いくら高いものを買ってもそれは一時的な快楽で、
心から満足するという精神的な満足感は得られない。
それを満たすのは例えば「デザイン」なのではないだろうか。
そしてデザインという言葉をどこまで自分のレベルに落とし込むことができるかが、
これからの時代に大切になるものではないかと思う。
絵が描ける人だけがいわゆる「デザイン」をするのではないということだ。
三宅一生やスティーブジョブズのように飛び抜けた人を見てしまうと、
デザインなんて自分には出来ないと物怖じしてしまうのは分かる。
それは誰も一緒だと思う。
けれどもまずは自分の身近な範囲からデザインを試すことは簡単だ。
料理人だったら料理の盛り付け・色使いだけでなく、
食材の組み合わせで新たな料理をデザインすることが出来る。
友達が多い人だったら、
この人とこの人を合わせたら面白そうだなという、
人間関係のデザインが出来る。
自分の得意な分野で、
自分なりのデザインを試すことはすごく楽しいと思う。
そうして自分なりのデザインをある程度試した「個」が集まって、
それを組み合わせてチームを作って仕事をすることが今の自分の夢だ。
今の自分は文字の世界で自分なりのデザインを試したい。
文字は堅苦しいというイメージを壊して、
映画やテレビのようにワクワクするような面白い文字を書きたい。
今はとにかく文字を書きつつ、
面白いことをデザイン出来るようなチームを作りたい。