TOKYOを消費する。

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桶川という街について

「桶川」という街を知っているだろうか。

埼玉県桶川市
桶川を一言で表現するなら、平均的な地方の1つの市という言葉が当てはまる。

基本的には住宅街。
ちょっと駅から離れれば田んぼや畑がある。
日中の町中は平均年齢が高く、公民館とかが好きそうな人たちが多い。
ある程度の間隔で小学校と中学校がある。

そこまで閑散としているわけではないが、
当然栄えているわけではない。

平均的な地方の市の憩いの場は、
近年増加しているショッピングモールだ。

買い物複合施設。
中学生・高校生のデートスポットと化すようなちょっと洒落っ気のあるショッピングモールもあるが、
桶川にあるのは中高年の憩いの場、「ベニバナウォーク」である。

なんとも絶妙なネーミングセンス。
選考委員の顔が見てみたい。

いやむしろあえて地方感を出したネーミングにしたのかも知れないので、文句は言えない。
むしろ狙い通りなら、拍手喝采だ。

ベニバナウォークの良いところは2つある。
①カフェが2つあること
②旅行代理店が2つあること

そもそも桶川にはカフェや旅行代理店が少ない。
そんな街の1つの施設の中にそれぞれ2つずつもあるというのは、
要するに事件である。

幸か不幸か、カフェ通し・旅行代理店通しは良い共存関係を築いている。
お安めとちょっと高めの店というようにターゲットが分かれているからである。

しかし言いたいことがある。
同業種の店を2つずつ入れるより、違うテイストの店が欲しかった。

ベニバナウォークには通常のショッピングモールにあるべきものが、2つない。
それは「映画館とユニクロ」だ。

身近なショッピングモールを想像してみてほしい。
都内在住の方は、おしゃれな方は何も考えないで構わない。

多くのショッピングモールには、必ずと言ってよいほど映画館とユニクロがある。
もはや広い土地に映画館とユニクロさえあればショッピングモールと呼んでもよい。
つまりショッピングモールにとってのアイデンティティとも呼べるものだ。
それゆえ人は集まるのだ。

しかしそれがベニバナウォークにはない。
アイデンティティの喪失だ。

それでも僕はベニバナウォークを受け入れようと思う。
その不完全さこそが、まさに「桶川らしい」ところであるからだ。

小林。

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